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大連の旅その後(1)

 今月末、中国の旅に行ったのは2つの理由がある。ひとつは授業の延長としての731部隊(この件については続きます)。
もうひとつの満鉄は私が広報ボランティアとして関わっている地域に満鉄の東京支社、初代総裁後藤新平、2代目総裁中村是公の家があり、遠く離れた大連とつながっているのだということを地域住民にお知らせするという目的があった。具体的には年4回発行している地域情報紙に歴史の連載があり、そこで満鉄を紹介するのだ。

 というわけで、ボランティアのKさんと原稿の分担について打ち合わせ。Kさんは東京都がやっている「観光まちづくり東京プランナー塾」という所で学ばれ、現在は複数の区でまちおこしのコーディネートをやっていらっしゃる(立教大学も関わっておられるのですね)。Kさんが東京、私が大連の部分を書くことになる。

観光まちづくり東京プランナー塾
http://www.kanko.metro.tokyo.jp/administration/gyosei/machidukuri.html

 昨年神楽坂で着物で練り歩くイベントもやっておられて、新聞報道もあったのでご記憶の方もいるかもしれない。

 安田邸のボランティアであるとか、江東区で今年5月初めて開催される「芭蕉まつり」の企画であるとか、地域に東京タワーのライトアップに関わる方がプロデュースする万年橋の照明点灯式にも立ち会うなど多彩な活動をされている方。「今度屋形船で三味線をつまびきながら寿司をつまむ企画を今度やりますよ~。私、川べりで着物カフェやってますから」だそうだ。魅力的なイベントにあんまり私を誘わないでください。

 Kさんの知人が書いているブログ。都市インフラにご興味があり、こんどパリにインフラを見に行かれるそうだ。

 インフラあれこれ
http://infrascape.exblog.jp/

 ところで、連載の手伝いももう2年になるが「地域を好きになる、まちおこし」という意味で、歴史を掘り起こすのは有効だと思う。それも、有名な人物だけでなく街のために尽力した方のエピソードでも、道ばたにある小さな石碑でも意外な意味があるのだということに気づく。北区の赤レンガ図書館の例ではないが、戦争遺跡だって地域を知るひとつの手がかりかもしれない。

 今の地域に関わるきっかけとなったのは向田邦子さんだ。20代の時卒論でやろうとして挫折した。向田さんの住んでいた霞町マンションは今でも改装されて残っている。向田さんのライフスタイルや恋愛観、当時からケニアやアマゾンに行ってしまう行動力は年齢を経て分かる面白さであろう。ちなみに久世光彦さんは私の高校の大先輩。2人の人間関係も面白い。

久世光彦vs向田邦子
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