「山ちゃん」に学ぶ
先日紹介をいただいた「いのちの恩返し」という本を読んでいる。
乳がんで昨年11月に死去した養護教諭山田泉さん(山ちゃん)が、自らのがん体験をもとに語り続けた「いのちの授業」に関する話だ。
山田泉公式ブログ/どげしよっかえ?豊後の山ちゃんワイワイ日記
http://yamachan.biz/
山ちゃん亡き後もバトンを受け継ぎ活動を続けている方々が多いこと。ブログも盛況である。
この本を読んでいると、なぜか心の原風景に帰る思いがする。純粋に日々を生きることの大切さを教えてくれる。人にやさしく、「バカ」とか「死ね」で人の心を不要にすさませないこと。
そうだそうだ、それは当たり前のことだった。不況後のギスギスした世の中にいて忘れてしまいがちだけど。
そんな内容が、山ちゃんののびのびした語り口で読める。
読んでいるとすっかり山ちゃんのペースにのせられる。お勧めです。
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振り返れば、目の前のことは色々あれど、よく生かされてきたもんだと思う。
20代にも学ぶ危機があった。日芸の教室で映画を見たり(自分の学校ではない)、台湾人の家庭教師をしているくせに自分が入学した学校に近寄れない。
3年生の夏、とつぜん暑中見舞いが来た。
「大学面白いと思うけど。学校においでよ。せっかく入ったのにー」
入学式の時に会っただけなのに何で、と思ったけれど、数年後に聞いたら彼女が単に筆まめなだけだった。
運というものはある。
その一言でだまされ、単位を取った。卒論もなんとか提出。今に至るまでのテーマもできた。そのひとつがこの「学ぶ人々。」だ。
あれから十数年たつが、当時の友達とは縁が続く。彼女とは北京で辛い四川料理を一緒に食べたり。心を豊かにしてくれる親友になってくれているのだから不思議だ。
当時自分を救ってくれた本が2冊ある。
一つは当時お世話になった方が出した著書で、最近文庫で新版が出ていて手に取った(また別項で紹介)。もう一冊は、自分が本当に心の危機を抱えている時に読み感銘を受けた本だ。
結局私は著者を追いかけたつもりはなかったが勤務先も同じになり、仕事をする機会が時々ある。でもそんな話はしたことがない。
「あなたの作品のおかげで私は救われたんです」と心の内で恩を感じているのだけど。
ある医者と雑誌の企画でご一緒して以来、十数年来のつきあいをしている。
最近病院の定休日にだめもとで訪ねたらいらっしゃった。自動ドアを手動で開けて友人の話をしてアドバイスを仰いだところ、
「診断書を出したらだめだと思うよ。表向きは心配されてもそれがリストラの要因になってしまう」。医療面で会社の本音をはっきりふまえてアドバイスしてくださる方は社内でいないんだよな~。本当に助けてくださっている。
テレビに映った京品ホテル。強制執行を報道されたが、その中に懐かしい顔を見つける。
当時は、ヤクザにのっとられそうになった会社に乗り込んだりとか、
他人のボス交も経験した。解決金を最後他人が決めるなんて報道はぜんぜん書かないけど、人の雇用が金で買われることに対して複雑な思いだった。そんな金の取引に巻き込まれてはいけないと思った。
自分の資料を持って最後は挨拶できずに逃げてもう縁は切れたが、なかなかできぬ経験だろう。
そうそう昨日は、定年を迎えたカメラマンの方から話を聞く。
戒厳令下の韓国でフィルムを観光客に託して運んだ話。
そして日曜日、多分寂しい思いをさせてしまった人!
これまで助けてやったのになんだよふざけんなと思った(かも)しれないな。
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なんて、もう日常のできごとが楽しく映るようになってしまうんだけど。
もういない山ちゃんに、私も勇気をもらっている。
乳がんで昨年11月に死去した養護教諭山田泉さん(山ちゃん)が、自らのがん体験をもとに語り続けた「いのちの授業」に関する話だ。
山田泉公式ブログ/どげしよっかえ?豊後の山ちゃんワイワイ日記
http://yamachan.biz/
山ちゃん亡き後もバトンを受け継ぎ活動を続けている方々が多いこと。ブログも盛況である。
この本を読んでいると、なぜか心の原風景に帰る思いがする。純粋に日々を生きることの大切さを教えてくれる。人にやさしく、「バカ」とか「死ね」で人の心を不要にすさませないこと。
そうだそうだ、それは当たり前のことだった。不況後のギスギスした世の中にいて忘れてしまいがちだけど。
そんな内容が、山ちゃんののびのびした語り口で読める。
読んでいるとすっかり山ちゃんのペースにのせられる。お勧めです。
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振り返れば、目の前のことは色々あれど、よく生かされてきたもんだと思う。
20代にも学ぶ危機があった。日芸の教室で映画を見たり(自分の学校ではない)、台湾人の家庭教師をしているくせに自分が入学した学校に近寄れない。
3年生の夏、とつぜん暑中見舞いが来た。
「大学面白いと思うけど。学校においでよ。せっかく入ったのにー」
入学式の時に会っただけなのに何で、と思ったけれど、数年後に聞いたら彼女が単に筆まめなだけだった。
運というものはある。
その一言でだまされ、単位を取った。卒論もなんとか提出。今に至るまでのテーマもできた。そのひとつがこの「学ぶ人々。」だ。
あれから十数年たつが、当時の友達とは縁が続く。彼女とは北京で辛い四川料理を一緒に食べたり。心を豊かにしてくれる親友になってくれているのだから不思議だ。
当時自分を救ってくれた本が2冊ある。
一つは当時お世話になった方が出した著書で、最近文庫で新版が出ていて手に取った(また別項で紹介)。もう一冊は、自分が本当に心の危機を抱えている時に読み感銘を受けた本だ。
結局私は著者を追いかけたつもりはなかったが勤務先も同じになり、仕事をする機会が時々ある。でもそんな話はしたことがない。
「あなたの作品のおかげで私は救われたんです」と心の内で恩を感じているのだけど。
ある医者と雑誌の企画でご一緒して以来、十数年来のつきあいをしている。
最近病院の定休日にだめもとで訪ねたらいらっしゃった。自動ドアを手動で開けて友人の話をしてアドバイスを仰いだところ、
「診断書を出したらだめだと思うよ。表向きは心配されてもそれがリストラの要因になってしまう」。医療面で会社の本音をはっきりふまえてアドバイスしてくださる方は社内でいないんだよな~。本当に助けてくださっている。
テレビに映った京品ホテル。強制執行を報道されたが、その中に懐かしい顔を見つける。
当時は、ヤクザにのっとられそうになった会社に乗り込んだりとか、
他人のボス交も経験した。解決金を最後他人が決めるなんて報道はぜんぜん書かないけど、人の雇用が金で買われることに対して複雑な思いだった。そんな金の取引に巻き込まれてはいけないと思った。
自分の資料を持って最後は挨拶できずに逃げてもう縁は切れたが、なかなかできぬ経験だろう。
そうそう昨日は、定年を迎えたカメラマンの方から話を聞く。
戒厳令下の韓国でフィルムを観光客に託して運んだ話。
そして日曜日、多分寂しい思いをさせてしまった人!
これまで助けてやったのになんだよふざけんなと思った(かも)しれないな。
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なんて、もう日常のできごとが楽しく映るようになってしまうんだけど。
もういない山ちゃんに、私も勇気をもらっている。
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