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防衛庁見学ツアー

 秋山昌廣先生が教鞭をとられる危機管理学演習の一環で、市ヶ谷台の防衛庁に行った。参加した学生は約20人。

 庁舎は東京ドーム4個分の広さ。道幅にもゆとりがあり、標識などできていない箇所もあった。建て替えの話があった時は右派も左派も大反対だったらしい。
 東京裁判が行われた旧陸軍士官学校は、庁舎の一番西にある。三島由紀夫が切腹した部屋の左のドアには未だ刀傷が残されている。ここは一般見学が可能。
http://www.mod.go.jp/j/events/ichigaya/tour/index.html
 学生の一人が後で「そういえば、案内役の方は、東条閣下と言ってなかったっけ?」と話していたが本当だろうか。

 さて、元防衛事務次官である秋山先生の授業はここでは終わらない。
続いて増田好平事務次官と次官室で面会できることに(!)。貴族が会食するような(派手ではないですが)縦長のテーブルで聞く。
 指される機会があるなら、もっと楽しく言葉のやりとりを考えれば良かったなと、大体いつも後悔先に立たずなのだが、純粋にお話できてうれしかったことは間違いない。

 場所を移して先生の退官記念講演と会食。テーマはオバマ政権における安全保障戦略。その中で紹介された「チーム・オブ・ライバルズ」と最初の100日間の話を興味深く聞く。それからソマリア海賊の話に移り、民間の船主と海上自衛隊は実は距離を置いているという話も聞く。同行した学生の某さん曰く、「例えば関東軍も戦後庶民を置いて先に逃げた。陸軍に関わらず軍は信用ができないという歴史の流れがそうさせているのではないか」とのこと。

 会食では先生はじめ修了生など知らない先輩方との挨拶も。
今回取りまとめでお世話になった2年生のKさんは、修論で民族紛争が起こる原因を歴史、経済面で分析したそうだ。Kさんの東欧の民族紛争、東欧と西欧との関係に関する話に始まり、ドイツの戦争責任、ユダヤ人はなぜ表舞台に出てこないのか、名建築の保存、建築のモダンとポストモダンの話、国語はなぜ戦後歴史的仮名遣いをやめてしまったのか(福田恆存「私の國語教室」に詳しい)、一時日本語をフランス語にすべきだという山本有三の主張はなぜ出たかなどというとりとめのない話が終電近くまで。4月から授業何取ろうか?という情報交換ももちろん(笑)。

 帰り道、佐野眞一著「目と耳と足を鍛える技術」を読んで「小文字言葉」という言葉が印象に残る。色々な方々が文章論で「説かずに語れ」というのだが……。今日の話を小文字言葉で書くには、もう少し出会った方々の人となりも知ってた方がいいのかもしれない。ダイエー中内氏の豆腐八丁の話のようなものは無理にせよ。歴史意識を持って事象を書くという部分も気になった。
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