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満鉄・731部隊の足跡を求めて~中国へ(3)

 昨日の昼、大連空港に着いた。
 駅前にあるホテルに出迎えてくださったのは某航空会社勤務のAさんとオレンジ色のコートに身を包んだ地元の女子大学生のBちゃん。
 将来は日本に留学希望だという彼女、ヴィトンのバッグを下げて、風貌も口調も日本の今どきの女の子と全く変わりがない。大連は語学教育に力を入れており、彼女も6歳から英語を勉強していて堪能だ。日本語も片言だが、聞き取りは完璧で学習期間が1年未満とは思えない理解の早さだ。

 大連は「日本語の町」だ。ホテルで日本語で迎えられ、街でも日本語を話す人が多い。フロントの20代男性にビデオケーブルを借りようとして「ヨドバシカメラみたいな所はですね……云々」と言われ、中国でこういうかゆい話が通じることははたしていいのか?などと心の中で軽く突っ込んでみたりするのだが……。彼は先月まで日本に留学していたそうだ。

 説明を受けたのだがいただく大量の資料に一学生として恐縮するのみ。Aさんは私に限らず週末は社会貢献として、色々な方々の大連案内を行っていおられるという。実は前日から3度ほど国際電話をいただいてどことなく資料のニーズなどを聞かれ、頭の下がる思いだった。
 またAさんはビジネスや学生の職業訓練の分野にも詳しく、若い世代も含めて幅広く交流をしておられるようだ。

 満鉄に関わったのは2000年からだということだが、裏では行政を巻き込み「大連満鉄旧跡陳列館」建設に協力するなど大掛かりな保存活動となっている。今も次のプロジェクトを進めておられるということ。旅順は現在一部の地域しか見られないのだが動向が注目される。旅行業界は次の観光地を開拓するという意味で新しく観光できる場所に敏感のようだ。
 
 大連は、満州のイメージが強くシニア層の旅行客が中心だといわれるが、実は国内では中国で一番美しい町ということで若者に人気であるそうだ。ガイドブックで紹介している繁華街ももう古いのではという話を伺う。「満鉄等この街を作った土地の伝統とトレンド感がある場所の両方を知ってもらいたい」とAさんは言う。

 続いて市内へ。旧題連市役所、旧ヤマトホテル、旧横浜正金銀行大連支店、旧社宅、旧本社など、当時の満鉄の建物が今でも使われていることに驚く。中山広場から放射状に広がる街路は、かつて満鉄の二代目総裁中村是公がパリで研究した都市構造が今もまちづくりにそのまま生きている。電柱や信号も少ない。
 大連市が多くの満鉄の建物を現在でも保存、活用しているのは満鉄の高度な技術があったからこそだ。
 それでも若い世代はこの建物が満鉄のものだったということを知らない。旧ヤマトホテルも初めて入ったそうだ。

 次に観光バスがあまり入らないという海岸線地域へ。当日は曇りだったが、青空で見たら絶景のドライブコース。老虎灘という6匹の虎のモニュメントの前に出る。
 Aさんいわく「このあたりのイメージは油壺ですね」。海洋動物園もあり(この時期やっていない)、確かに夏来たら、神奈川の沿岸部と勘違いしそうだ。この地域は中国共産党上層部が会談する場所もあるという。

 イルミネーションや建物の色彩が中華圏の色ではなく、ヨーロッパ風で若者に人気があるのもうなづける。ダボス会議の会場近くにあるマンションは中国一値段が高いそうだ。また、ブランド品は途中まではここ大連で作られて欧州で完成させる仕組みがあるらしい。
 他の地域では党の支配が強いが、大連市は地元行政の力が強い。国内でもリベラルな地域ではないかという話だった。

 大連は地下街も発達している。ウォルマートもカルフールも地下にある。若者がいく繁華街を見ようという話になったが途中で時間切れ。これはまた本日に回すことといたしましょう(^_^)。
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