ARGカフェの話(1)
さて京都2日目。午後から第3回ARGカフェに参加する。会場は京都国際交流会館。向かい側には、石川五右衛門が山門に上り、「絶景かな絶景かな」と言ったという(実際には創作)南禅寺がある。周辺は博物館、動物園もある文教地区。
ARG(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)とは、Webプロデューサー岡本真さんが始めた電子メディアの学術利用をテーマにしたメールマガジンのこと(98年創刊)。読者は約5千名。メルマガは月3回の発行で、学術系サイトの新着・更新情報を紹介している。
「図書館・アーカイブズとは何か」(藤原書店)の寄稿「ARGの10年」によれば、ARGは「インターネットの学術利用を広げていくこと」をビジョンとする。背景には、「世の中には専門分野の垣根というものが厳然と存在」するが、「インターネットの学術利用という立場に立てば、分野の垣根にとらわれることなく実は共通の関心を抱けるのではないか。そしてそこに学び合い話し合う余地が存分にあるのではないか」という岡本さんの思いがある。だから参加者も理系文系問わず幅広い。
創刊10周年を迎えた昨年から、メーリングリストの読者同士の交流を深めるため、「ARGカフェ」と銘打ったイベントが開かれるようになった(第1回東京、第2回横浜)。前掲書によれば、ARGの今後は「メディア」から、「プラットフォーム」への変化を遂げることなのだそうだ。今回は前日の「レファレンス協同データベース」関係で、京都で。50人余りが集まった。
ARG
http://archive.mag2.com/0000005669/index.html
岡本さんのプロフィールはこちら。
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/help.html
岡本さんは業務のかたわら、学会での活動や執筆活動などを行い、人の輪も大事にしている。そういう意味では「学ぶ人々。」の大先輩だなと思う。
さてARGカフェ。学術系イベントだから堅そう!と思われるがさにあらず。個人的な印象を一言で言うと、若手研究者、図書館員の「部活」的なノリである。
読者同士は自由に交流できる。岡本さん曰く「人脈を抱え込む人と紹介する人がいたとしたら、後者の方が得をする。紹介することで信頼もついてくるんでしょうか」。
最初に岡本さんが挨拶で、京都が地域のつながりを大事にするという話をする。京都で評判の居酒屋に行き、オーナーに二次会に使える店を尋ねると、何軒も薦めてくれる。他の多くの地域は商売敵を意識して教えてくれないのにだ。後ほど京都大学の中村聡史さんが、京都の店同士のつながりをマップで見せてくださる。お互い濃い付き合いなのが一目瞭然。
続いて「ライトニングトーク」という5分間のミニ発表へとうつる。パワーポイント主体だが、スケッチブックを使ったりチラシを配ったり、発表形式はさまざまだ。限られた時間で、岡本さんがストップウォッチを手にしているので軽い緊張感がある。時には登壇者が時間の件で岡本さんとかけあいもする。特に若手の方々は、パワポの見せ方がうまい。今回は羽織袴で登場した方もいた。
カフェが終わった後は、「ARGフェスト」という懇親会が開かれた。岡本さんはアイリッシュパブという場所にこだわりを見せる。理由はカウンターまで客が自らおもむいて直接バーテンダーに注文し、飲み物を受け取ったらその場で清算するキャッシュオンデリバリーで、明朗会計だから。お酌で気を使う必要は全くなく、皆好き勝手飲んで話している。
このイベントのユニークなところは、参加者が終了後、自分のブログで開催報告を書いて岡本さんのブログにトラックバックすることだ。トラックバックすることで、参加者同士で新たなつながりが生まれていくわけだ。
トーク中、Twitterで実況されていた方もいた。
http://egamiday3.seesaa.net/article/114648674.html
発表内容は次項で。
ARG(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)とは、Webプロデューサー岡本真さんが始めた電子メディアの学術利用をテーマにしたメールマガジンのこと(98年創刊)。読者は約5千名。メルマガは月3回の発行で、学術系サイトの新着・更新情報を紹介している。
「図書館・アーカイブズとは何か」(藤原書店)の寄稿「ARGの10年」によれば、ARGは「インターネットの学術利用を広げていくこと」をビジョンとする。背景には、「世の中には専門分野の垣根というものが厳然と存在」するが、「インターネットの学術利用という立場に立てば、分野の垣根にとらわれることなく実は共通の関心を抱けるのではないか。そしてそこに学び合い話し合う余地が存分にあるのではないか」という岡本さんの思いがある。だから参加者も理系文系問わず幅広い。
創刊10周年を迎えた昨年から、メーリングリストの読者同士の交流を深めるため、「ARGカフェ」と銘打ったイベントが開かれるようになった(第1回東京、第2回横浜)。前掲書によれば、ARGの今後は「メディア」から、「プラットフォーム」への変化を遂げることなのだそうだ。今回は前日の「レファレンス協同データベース」関係で、京都で。50人余りが集まった。
ARG
http://archive.mag2.com/0000005669/index.html
岡本さんのプロフィールはこちら。
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/help.html
岡本さんは業務のかたわら、学会での活動や執筆活動などを行い、人の輪も大事にしている。そういう意味では「学ぶ人々。」の大先輩だなと思う。
さてARGカフェ。学術系イベントだから堅そう!と思われるがさにあらず。個人的な印象を一言で言うと、若手研究者、図書館員の「部活」的なノリである。
読者同士は自由に交流できる。岡本さん曰く「人脈を抱え込む人と紹介する人がいたとしたら、後者の方が得をする。紹介することで信頼もついてくるんでしょうか」。
最初に岡本さんが挨拶で、京都が地域のつながりを大事にするという話をする。京都で評判の居酒屋に行き、オーナーに二次会に使える店を尋ねると、何軒も薦めてくれる。他の多くの地域は商売敵を意識して教えてくれないのにだ。後ほど京都大学の中村聡史さんが、京都の店同士のつながりをマップで見せてくださる。お互い濃い付き合いなのが一目瞭然。
続いて「ライトニングトーク」という5分間のミニ発表へとうつる。パワーポイント主体だが、スケッチブックを使ったりチラシを配ったり、発表形式はさまざまだ。限られた時間で、岡本さんがストップウォッチを手にしているので軽い緊張感がある。時には登壇者が時間の件で岡本さんとかけあいもする。特に若手の方々は、パワポの見せ方がうまい。今回は羽織袴で登場した方もいた。
カフェが終わった後は、「ARGフェスト」という懇親会が開かれた。岡本さんはアイリッシュパブという場所にこだわりを見せる。理由はカウンターまで客が自らおもむいて直接バーテンダーに注文し、飲み物を受け取ったらその場で清算するキャッシュオンデリバリーで、明朗会計だから。お酌で気を使う必要は全くなく、皆好き勝手飲んで話している。
このイベントのユニークなところは、参加者が終了後、自分のブログで開催報告を書いて岡本さんのブログにトラックバックすることだ。トラックバックすることで、参加者同士で新たなつながりが生まれていくわけだ。
トーク中、Twitterで実況されていた方もいた。
http://egamiday3.seesaa.net/article/114648674.html
発表内容は次項で。
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